監修:おおさわ胃腸肛門内視鏡クリニック品川

品川区・目黒区肛門の日帰り手術 年間600件以上の実績

肛門・お尻のお悩み解決NAVI

POINT

  • 肛門科専門医による診察・検査・手術
  • 女性医師による診察・検査
  • 女性専用外来を設けています
  • ジオン注射対応クリニック
  • ACL法(肛門クッション吊り上げ術)に対応
  • 不動前駅から徒歩3分。五反田駅・目黒駅・大崎広小路駅からも通えます
  • 土曜日も診療しています

POINT

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ALTA単独 痔核根治術
(ACL含む)
痔瘻根治術 その他 合計
2015 15 19 17 44 95
2016 45 49 42 188 324
2017 124 59 84 201 468
2018 134 75 90 140 439
2019 124 67 75 138 404
2020 103 123 102 214 542
2021 100 173 116 225 614
2022 187 233 140 274 834
2023 197 321 142 254 914
合計 1029 1119 808 1678

当院の肛門科の特徴FEATURE

肛門科専門医による肛門疾患の診察・検査・手術肛門科専門医による肛門疾患の診察・検査・手術

肛門科専門医による
肛門疾患の診察・検査・手術

女性の方も安心の女性専用外来を設置女性の方も安心の女性専用外来を設置

土曜夕方まで診療
土曜日の手術に対応

女性医師による肛門科の診察・検査対応女性医師による肛門科の診察・検査対応

女性医師による
診察・検査・手術対応

肛門疾患の日帰り手術年間400件以上の実績肛門疾患の日帰り手術年間400件以上の実績

肛門疾患の日帰り手術
年間600件以上の実績

切らずに注射で治すいぼ痔のジオン注射切らずに注射で治すいぼ痔のジオン注射

切らずに注射で治す
いぼ痔のジオン注射
(ALTA療法)

ACL法(肛門クッション吊り上げ術)対応クリニックACL法(肛門クッション吊り上げ術)対応クリニック

ACL法
(肛門クッションつり上げ術)
対応クリニック

完全個室で患者様のプライバシーに配慮しています完全個室で患者様のプライバシーに配慮しています

完全個室で患者様の
プライバシーに
配慮しています

複数標榜科目で肛門科の受診を周囲に知られずに安心複数標榜科目で肛門科の受診を周囲に知られずに安心

複数標榜科目
肛門科の受診を
周囲に知られずに安心

土曜診療、不動前駅徒歩3分で通いやすいクリニック土曜診療、不動前駅徒歩3分で通いやすいクリニック

不動前駅徒歩3分
五反田駅・目黒駅・大崎広小路駅

からも通えます。

このようなお悩みはありますか?

このようなお悩みはありますか?TROUBLE

  • CASE.01肛門が出っ張ったり膨らんでいる
  • CASE.02肛門から血がでる
  • CASE.03肛門が痛い
  • CASE.04肛門が痒い
  • CASE.05便が出づらい

当院の肛門科診療について

肛門科診察では、視診、触診、肛門鏡診察が主な内容になります。
でも、誰もがまず恥ずかしいと思われるでしょう。もちろん、その通りだと思います。
特にどんな体勢で診察されるのか?などと考えてしまうと、せっかく受診しようと思っても、二の足を踏んでしまいそうです。当院の診察では、写真のような姿勢(Abelの体位)で診察を行っています。
産婦人科のような両足を上げた姿勢(砕石位)やうつ伏せに胸をベッドにつけ、膝を立ててお尻を突き出すような姿勢(膝胸位)では診察しません。
また、ズボンや下着はお尻の穴が出る程度までおろしていただければ大丈夫です。

*受付でも、「肛門科受診に来た(何科を受診に来た)」と声に出さないで済むように配慮しております。
生理中の診察も可能です。

大沢晃弘(おおさわあきひろ)大沢晃弘(おおさわあきひろ)

院長紹介

院長
大沢晃弘(おおさわあきひろ)

経歴

2000年 東邦大学医学部卒
2000年 東邦大学医療センター大橋病院外科勤務
2011年 荒川外科肛門科医院勤務
2015年 おおさわ胃腸肛門クリニック開設
2021年3月 医療法人社団AIN おおさわ胃腸肛門内視鏡クリニック品川へ改名

資格

  • 医学博士
  • 日本外科学会専門医
  • 日本大腸肛門病学会専門医(肛門科)
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器外科学会専門医
  • 日本臨床肛門病学会 臨床肛門病技能認定医
高橋亜紗子(たかはしあさこ)高橋亜紗子(たかはしあさこ)

女性医師による肛門診察

担当医紹介
高橋亜紗子(たかはしあさこ)

経歴

2008年 東邦大学医学部卒
東邦大学医療センター大橋病院外科勤務
都立駒込病院大腸外科
俊和会寺田病院
2019年3月 東邦大学医療センター大橋病院外科助教 退局

資格

  • 日本外科学会専門医
  • 日本大腸肛門病学会専門医
  • 日本消化器病学会専門医
  • 日本消化器内視鏡学会専門医
  • 日本がん治療認定医機構がん治療認定医
  • 日本乳がん検診精度管理中央機構 検診マンモグラフィー読影認定医

肛門科診療の流れFLOW

「なんだか恥ずかしい」「ちょっと怖い」「でも、本当は診てもらわないと不安」

そんな患者さまのためのクリニックです。
受付からご帰宅までのすべてに関してきめ細かくプライバシーに配慮し、質の高い医療を安心して受けられるよう心がけています。

  • 01 問診01 問診
  • 02 診察準備02 診察準備
  • 03 肛門診察03 肛門診察
  • 04 検査結果説明04 検査結果説明
  • 問診問診

    STEP01. 問診

    問診票にもとづいて、さらに詳細なお話をお伺いいたします。

  • 診察準備診察準備

    STEP02. 診察準備

    診察室のカギをしめさせていただきます。その後、カーテン越しに肛門診察の姿勢をご自身で作っていただきます。

  • 肛門診察肛門診察

    STEP03. 肛門診察

    視診・触診(直腸診)・肛門鏡診察などを行います。

  • 検査結果の説明検査結果の説明

    STEP04. 検査結果説明

    衣服を整えていただいた後、診察内容の説明を行います。

肛門疾患についてDISEASE

痔について

いぼ痔(内痔核)

内痔核は歯状線より上の粘膜下の静脈叢がうっ血してできた、いぼ状の腫れであり、排便時の負荷等により起こります。内痔核ができる直腸下部の粘膜には痛みを感じる知覚神経がないため、痛みを感じることは少なく、出血が起こってはじめて痔に気付くケースが多くなっています。排便時に便器が真っ赤になるほど大量の出血を起こすこともあります。症状が進むと排便時に内痔核が肛門の外に出てきます。また炎症等による痛みが生じてくる場合もあります。

いぼ痔の日帰り手術について
詳しくはこちら

いぼ痔(外痔核)

外痔核は歯状線より下の皮膚部分の静脈叢がうっ血してできた、いぼ状の腫れであり、排便時の負荷等により起こります。外痔核は肛門上皮から肛門外側の皮膚にできます。知覚神経があるため、痛みを感じることも多いです。血のかたまりである血栓ができて、大きく腫れ上がる血栓性外痔核という外痔核もあります。発症時に急性の炎症(静脈炎)をともなう場合には、強い痛みを感じます。

いぼ痔の日帰り手術について
詳しくはこちら

切れ痔(裂孔)

切れ痔(裂肛/さけ痔)は、肛門の出口付近の皮膚が切れている状態です。原因は、太い便や硬い便、下痢で勢いよく便が通過することによります。肛門内部の粘膜と違い、歯状線より外側にある肛門上皮は皮膚であり、痛みを感じる知覚神経が通っているため、切れ痔には強い痛みがあります。慢性化し、排便時に強い痛みをともなうようになると、排便が怖くなり便を我慢する傾向になります。すると便秘になり、便は硬くなります。これが肛門を通る際にまた肛門を傷つけてしまい、さらに強い痛みとなってしまうのです。このような状態が続くと、キズは次第に硬くなり、肛門が広がりにくくなります。そしてさらに切れやすくなり、強く痛むのです。最終的には便が通らないほど狭くなってしまいます。このような悪循環を切れ痔の悪化サイクルといいます。

切れ痔の日帰り手術について
詳しくはこちら

痔ろう(穴痔)

痔ろうは、肛門周囲膿瘍からはじまります。肛門周囲膿瘍は、その名のごとく肛門の周囲が化膿して膿がたまりますので、腫れやズキズキした痛みが起こり、38~39℃の発熱をともなうこともあります。排膿されると症状は落ち着いて楽になりますが、膿のトンネルができた痔ろうとなり、常に肛門周辺から膿が出るようになることが多く、下着が汚れるなどして日常生活に支障が出てきます。あるいは膿の出口はふさがっても、しばらくしてまた腫れてきて、再度肛門周囲膿瘍を引き起こすことがあります。このような場合、腫れるたびに痔ろうが広がり、アリの巣のように枝分かれしてしまったものを複雑痔ろうといいます。痔ろうは炎症を繰り返すと痔ろうがんが発生することがありますので、必ず専門医を受診してください。肛門周囲膿瘍と痔ろうは、薬で治すことができない病気です。完治には手術が必要になります。

痔ろうの日帰り手術について
詳しくはこちら

肛門尖圭コンジローマについて

肛門尖圭コンジローマとは肛門尖圭コンジローマとは

肛門尖圭コンジローマとは

肛門尖圭コンジローマとは肛門を中心に小さないぼのようなものができる病気です。いぼ痔の痔核とは違い、小さい突起が多発することが多くなっており、肛門内部にも突起物ができることがあります。ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因となって起こる病気で、この原因ウイルスは子宮頸がんと同じです。痛みなどの症状がほとんどなく、初期にはほんの小さな突起ができるだけなので、かなり進行して大きくなってから見つかる場合も多くなっています。

ほとんどが良性ですが、がん化するものもあり注意が必要です

ほとんどが良性ですが、がん化するものもあり注意が必要です

コンジローマの原因となるHPVは150種類近く存在が確認されています。そのうち、肛門尖圭コンジローマの原因の大半は6型と11型のHPVです。肛門尖圭コンジローマは良性腫瘍ですが、16型、18型などのハイリスクのHPVに感染すると、悪性化の危険性があり、注意が必要です。
がん化する型のHPVかどうかについては検査でわかります。また、ボーエン病といって、コンジローマと類似した外観をもった皮膚がんの一種も存在します。いぼがかなり大きくなったり、数が増えてきてはじめて受診を考える方が多いのですが、小さな突起でも気づいたらすぐに専門医の診療を受けることをおすすめします。

感染する病気です

感染する病気です

肛門尖圭コンジローマは、クラミジア、淋菌、梅毒、HIVなどと同じく、性行為によって感染するSTD(性感染症)です。しかし、中には温泉やサウナ、日焼けサロンなどで感染する例も少数ながら確認されています。そのため完全なSTDとは言えません。コンジローマはパートナーにも感染します。しかも自然治癒することなく増殖していきますので、積極的に治療する必要があります。また、アナルセックスによる感染では、肛門管の奥深くまでコンジローマが認められるケースが多く、加えて全周性に多数存在する傾向にあります。これは多数の細かなキズから感染するためです。なおかつウイルス量が多く、再発率も非常に高くなります。

肛門尖圭コンジローマの特徴

潜伏期間 平均3ヶ月(数週間~8ヶ月程度)
外観 はじめは小さないぼ状の突起ができます。次第に大きくなり、カリフラワーや鶏のトサカのようになっていく場合もあります。 色は白、ピンク、茶、褐色、黒などがあります。
大きさ 直径1㎜~1㎝大まで、さまざまです。
個数 基本的に多発します。
発生部位 肛門周囲~肛門内まで
(同時に亀頭や膣などに病変を合併していることもあります。)
種類 肛門がんを発生する可能性のある高リスク型、コンジローマのみ発症する低リスク型の2タイプがあり、
検査で識別可能です。
症状 初期段階では通常、症状はありません。突起が大きくなると肛門周囲がジメジメする、
臭う、かゆみがあるなどの症状が現れます。がん化する可能性もあるので注意が必要です。

肛門周囲膿瘍について

肛門周囲膿瘍は、発症する場所によって症状が異なります

肛門周囲膿瘍について肛門周囲膿瘍について

肛門の浅いところにできる膿瘍

  • 強い痛み
  • 熱を帯びた硬いしこり
  • 発熱(微熱~高熱)

肛門の深いところにできる膿瘍

  • 肛門の奥の違和感から痛み
  • 体のだるさ
肛門周囲膿瘍とは

肛門周囲膿瘍とは、肛門の周りにある小さなくぼみなどに細菌が入り、膿がたまることで発症します。
肛門周囲膿瘍は、肛門疾患の中でもとくに強い痛みが現れます。
下痢の後に強い痛みや微熱などの症状がある場合、肛門周囲膿瘍が疑われます。
肛門周囲膿瘍は、自然治癒は見込めません。進行すると痔ろうや敗血症などの合併症を引き起こす恐れがあるので、症状がある時はなるべく早めに受診しましょう。

その他の肛門疾患

  • 血栓性外痔核
  • 肛門掻痒症
  • 肛門周囲炎
  • 膿皮症
  • 肛門ヘルペス
  • 直腸脱(直腸粘膜脱)
  • 毛巣洞
  • クローン病に伴う肛門の病気

当院で行う日帰り手術についてTREATMENT

お身体への負担をできるだけ最小限に抑えるだけでなく、効果的に手術を行うことで日帰り手術が可能になっています。
早い方でしたら、手術を受けた次の日には日常生活に戻ることが可能です。
ただし、日帰り手術を受ける際には、しっかりご理解いただく必要がある重要な注意点があります。
日帰り手術は、入院して病院で安静に過ごす代わりに、患者さまが ご自宅でしっかり自己管理して過ごす治療方法であるということです。
痔の日帰り手術は、1日で完治して全く痛みもないというものではないということを、ご理解いただいた上で手術を行っています。
もちろん、術後、ご自宅での過ごし方などについて事前に詳しくご説明しますので、なんでもご相談ください。

いぼ痔の日帰り手術

ジオン注射(ALTA療法)

内痔核に適応される治療法です。注射をいぼ痔に打つだけで、脱出や出血がなくなります。痛みもなく、翌日から日常生活に復帰できます。ただし、10%程度の再発が認められます。

ジオン注射(ALTA療法)

結紮切除術

一般的に行われている内痔核の根治手術です。内痔核を結紮して切除します。できるだけ機能を損ねないよう行いますが、痛みや出血リスクは高く、排便障害が起こる可能性もゼロではありません。

結紮切除術

BEFORE

結紮切除術 BEFORE

AFTER

結紮切除術 AFTER

一般的に行われている痔核の根治手術です。内痔核、内外痔核問わず、どんな病変にも対応できます。痔核を外側から切除していき、根本でしばって切り取ります。再発は少ないですが、術後の痛みが強く、出血のリスクもあります。また、複数個切除した場合、肛門狭窄を起こす可能性があります。内痔核だけの病変に対しては、日帰り手術ではジオン注射のみを行うことがほとんどです。

ジオン注射+結紮切除術

BEFORE

ジオン注射+結紮切除術 BEFORE

AFTER

ジオン注射+結紮切除術 AFTER

内外痔核が適応です。内痔核成分にはジオン注射、注射の効かない外痔核成分は切除するといったハイブリッド手術を行います。お互いの治療法のいいとこ取りといった方法です。根治性が高い上に、術後の痛みと出血のリスクも抑えられます。日帰り手術や短期入院での手術によく行われる方法です。

ACL法(肛門クッション吊り上げ術)

従来の手術のように患部を切り取らず、剥離して吊り上げ、元の位置に戻す治療法です。肛門機能を温存でき、術後の疼痛も少なく、見た目も美しい治療方法です。

ACL法(肛門クッション吊り上げ術)

輪ゴム結紮術

いぼ状の内痔核の根本を輪ゴムで縛り、血流を止めて数日後に脱落させる治療法です。脱落するまでは下痢や便秘をしないよう十分注意する必要があります。
デメリットとして、外痔核には適応がないこと。根治性はなく、しばらくすると元の症状にもどってしまいます。
当院では行っていません。

切れ痔の日帰り手術

用指肛門拡張術

肛門括約筋が過度に緊張することで、激しい痛みを起こしている際に行う手術です。麻酔を行って、肛門括約筋の過度の緊張を緩めるために、指を使って肛門を拡げて症状を改善します。日帰り手術が可能です。

側方皮下内括約筋切開術(LSIS)

側方皮下内括約筋切開術(LSIS)

肛門括約筋による過度の緊張が、切れ痔を繰り返す原因になっている際に行う手術です。肛門括約筋の一部をメスで切開することで緊張を解消し、切れ痔の慢性化を改善します。肛門ポリープを併発している際には、同時に切除もできます。日帰り手術が可能です。即効性があり直後から効果が表れますが、再発のリスクがあること、合併症として便失禁があります。

裂肛切除術、肛門ポリープ切除

慢性化した切れ痔で、深い溝のようになって治りにくい状態となっている場合に行います。裂肛切除術で切れ痔を切除し、肛門ポリープや見張りいぼが併発している場合は同時に切除します。肛門括約筋の緊張が過度である場合には、側方皮下内括約筋切開術(LSIS)手術も行うことで慢性化を改善します。日帰り手術が可能です。

皮膚弁移動術(SSG)

線維化・瘢痕化した部分を裂肛切除術で切除し、欠損部分に近くの皮膚を移動させて、覆いかぶせます。肛門が狭まっていた状況が改善されますので、慢性切れ痔の症状も改善します。日帰り手術が可能です。

皮膚弁移動術(SSG)

痔ろうの日帰り手術

瘻管切開開放術

BEFORE

瘻管切開開放術

AFTER

瘻管切開開放術

肛門括約筋を切開して、瘻管を露出する治療法で、傷口は約2~3ヶ月で治り、根治性も高く、再発率も約1~2%と低い治療方法です。ただし、肛門括約筋を切開しますので、切開する範囲にもよりますが、手術後に肛門の形が変わってしまったり、ガスや便が漏れる便失禁の可能性があります。浅い単純痔ろうが適応となります。手術は日帰り手術が可能です。

全瘻管切除術

BEFORE

全瘻管切除術

AFTER

全瘻管切除術

痔ろうの管を肛門括約筋の一部と内側の肛門上皮ごと切除する方法です。手技も簡便で、根治性も高く、再発率が非常に低い術式です。ただし、肛門の欠損が大きいため、筋肉が厚く発達している肛門後方の痔ろうが適応になります。手術は日帰り手術が可能です。

シートン法

BEFORE

シートン法

AFTER

シートン法

瘻管に輪ゴムや紐状の医療器具を通し、その輪ゴムを徐々に縛ることで瘻管と肛門括約筋を切開する方法です。徐々に切開を行っていくため瘻管と肛門括約筋は時間をかけてゆっくりと切れていきます。切開が進んでいく間に、最初に切られた肛門括約筋の切り口から治癒が進み、切開と治癒が同時進行になります。このことにより、肛門括約筋にかかる負担が少ない治療法です。輪ゴムは1,2週間の間隔で縛っていきます。締め直した際には、多少の痛みや違和感がしばらく続きます。切開をゆっくりと進めていくのがポイントになります。日帰り手術で受けることができる治療法ですが、治療期間は瘻管の深さや長さによって異なりますが、平均して数か月を要します。

くり抜き術(括約筋温存術)

BEFORE

くり抜き術(括約筋温存術)

AFTER

くり抜き術(括約筋温存術)

瘻管だけをくり抜いていく方法です。前側方の痔ろうが適応となります。肛門括約筋は損傷されないため、手術後の便失禁といった肛門機能障害は生じません。くり抜いた際にできた肛門内側の欠損部は縫合閉鎖します。ところが、この閉鎖した部分が術後に離解してしまうと、痔ろうが再発してしまいます。そのため、ほとんどの症例で、縫合閉鎖は行わず、前に説明したシートン法と組み合わせます。くりぬき術+シートン法となります。つまり、瘻管を取り除いた部分に輪ゴムを通します。その後はシートン法で説明したように、外来にて徐々に縛っていきます。これらも日帰り手術が可能です。

全瘻管切開開放術+くり抜き術

BEFORE

全瘻管切開開放術+くり抜き術

AFTER

全瘻管切開開放術+くり抜き術

瘻管切開解放術とくり抜き術(括約筋温存術)のハイブリット法と言える手術方法になります。外側はくり抜き術のように瘻管を切除します。肛門括約筋部分は切開開放術のように瘻管を開きます。最後に括約筋を寄せるように縫合して終了です。2つの手術方法のいいところを組み合わせた手術方法といえます。痔瘻の方向に関係なく行えます。こちらも日帰りで受けることが可能です。当院でも積極的に行っている手術方法になります。

肛門尖圭コンジローマの治療法

薬物治療

クリームの専用外用剤(一般名イミキモド、製品名べセルナクリーム)を塗布します。これは、肛門周囲の皮膚に発症したコンジローマに限って有効です。強力な薬ですから、就寝前に塗布し、翌朝にはよく洗い流す必要があります。また、周囲の正常な皮膚に影響を与えないよう、慎重に塗布する必要があります。塗布頻度は週3回です。肉眼では確認できないほど小さなものも治療できることがメリットです。副作用では、肛門周囲の皮膚炎、表皮剥離といった皮膚障害が起こる可能性があります。また、筋肉痛やインフルエンザ様の発熱を認める場合があります。副作用が強い場合は外科的治療を行います。

外科的治療

主に以下の4種類の外科的治療法があります。

  1. 電気焼灼⇒高周波電気メスで、コンジローマを焼きます。
  2. 外科的切除⇒メスまたはハサミでコンジローマを切除します。
  3. 凍結療法⇒液体窒素でコンジローマを凍らせます。
  4. レーザー療法⇒レーザーでコンジローマを焼きます。

当院の治療では、電気焼灼と外科的切除を組み合わせた外科的治療を行っています。内容は、まず切除して、目に見えないものを残さないように辺縁を焼きます。この際、できるだけ焼き過ぎを避け、必要最小限の焼灼にとどめて瘢痕化しないよう注意しながら行っています。

外科的治療の適応となるのは、外用剤により皮膚障害を起こしてしまう、あるいはコンジローマが大きくなり過ぎた場合です。肛門周囲に数個であれば、局所麻酔を用いた治療対象となります。肛門内の奥深くまで発症しており、外用剤が使用できない場合にも外科治療が必要です。ただし、肛門奥深くまで広がる病変の処置には、肛門括約筋を弛緩させる必要があり、手術室で腰椎麻酔などをかけた上で行います。

日帰りの手術も可能ですが、症状や治療面積によって回復までの日数は異なってきます。手術後は痛み止めが処方されます。早ければ翌日から仕事復帰できますが、一般的には数日間の自宅安静が必要です。

肛門周囲膿瘍の治療法

肛門周囲膿瘍は、溜まった膿を切開で排出する治療を行います。
肛門周囲膿瘍と診断されたら、速やかに切開・膿の排出を行う必要があります。
炎症している部分を解消するために適当な大きさで切開を行い膿を外へ排出します。
その後、痔ろう化した場合は、炎症の改善を待って、改めて痔ろう根治術を行います。
膿瘍の場所が肛門の浅い部分にできている場合、局所麻酔下で切開しますが、深い部分にできている場合は、腰椎麻酔の処置をしてから切開を行います。

当院の新型コロナウイルス感染症対策

安心してご来院いただくために、当院では新型コロナウィルス感染症に万全な感染対策を行い、診療・内視鏡検査・手術等を行っております。
外来・検査にお越しいただくみなさまにおかれましては、ご不便やご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。
*来院の際は、全ての患者さまにマスクの着用と、検温をお願いしております。マスクをお持ちでない患者さまへは院内用マスクをお配りしておりますのでお声かけください。
また、咳や発熱などの呼吸器症状のある方は受診をお控えください。

  • 患者さまの手指消毒用に高濃度アルコールを受付に設置
  • 待合室はソーシャルディスタンスを保っております
  • 常に院内の換気を行っております
  • 受付に飛沫感染対策アクリルパーティションを設置
  • 一日数回の院内設備のアルコールまたは次亜塩素酸ナトリウムによる消毒
  • 診察室、処置室、ロッカー、内視鏡・手術関連設備、リカバリ―ルームなどの消毒
  • 検査・手術に使用するスリッパ、シート等は使い捨てを使用し、患者さま毎にすべて交換しております
  • 院内図書などの共用物の使用禁止
  • 院内飲料水の使用制限
    (ご希望の方には受付から紙コップをお渡ししております。)
  • 内視鏡検査は日本消化器内視鏡学会のガイドラインに準じて実施
    (内視鏡検査に携わるスタッフのフェイスシールド、ガウン、マスク、グローブ着用による感染防御)
  • 全スタッフのマスク、検温、手指洗浄、消毒の実施

*当院では内視鏡検査・肛門日帰り手術を行っている観点から、コロナウィルスの診療は行っておりません。

医院案内INFORMATION

アクセスマップ
所在地 東京都品川区西五反田3-10-12 3F
電話番号 03-5487-1030
診療時間
9:00〜12:00 /
15:00〜18:00 ●/◎ /

休診日:日曜
※初診の方は保険証をお持ちください。
※受付は診療時間終了の30分前までとなります。
:検査、手術、健診など9:00~17:00完全予約制
:女性専用外来あり

「不動前」駅 徒歩3分
東急目黒線(都営三田線・東京メトロ南北線乗入)

「目黒」駅 徒歩10分
山手線/都営三田線/東急メトロ南北線/東急目黒線

「五反田」駅 徒歩10分
山手線/都営地下鉄浅草線/東急池上線

「大崎広小路」駅 徒歩10分
東急池上線

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