2014年に全国で新たにがんを患った方の人数が14日に国立がんセンターから発表されました。その結果、86万7408人と過去最多を記録しました。がんが増えてきている、というよりも、高齢化社会の影響とのことです。今年2018年は100万人を超えていると予想されています。

部位別で罹患数が最多だったのが、大腸がんでした。私も日々、内視鏡検査を行っていると、大腸がんの多さを実感します。食の欧米化が原因といわれるように、生活習慣によるところが大きいがんですので、今後も増えていくことが予想されています。

話は変わりますが、今年のイグ・ノーベル賞が発表され、医学教育賞を日本人の医師が獲得いたしました。イグ・ノーベル賞とは「人を笑わせ、そして考えさせる研究」に送られる賞です。そして、そのタイトルは

「座位で行う大腸内視鏡検査―自ら試してわかった教訓」です…。

ニュースを見た瞬間笑ってしまいました。また演説をしている先生の誇らしげな姿と発表内容のギャップからも、なんだが笑えました。

本人は真剣そのものです。

タイトル通り、座った状態で自らに大腸内視鏡検査を試してみたのです。方法は椅子を置いて腰かけ、内視鏡モニターと向かい合って肛門からカメラを入れていくわけです。はたから見たら、かなり滑稽な光景でしょう。しかし、そこが斬新です。胃カメラにおいては、よく自分で試した先生の話を聞きますが、大腸カメラは聞きません。しかも座位というのがまた斬新です。結果としては臥位よりも痛みが少ないという結論に至ったそうですが。

では、患者さんに実際に検査として行う場合はどうなるのでしょうか?

どうやら向き合った状態で検査するようです…。

痛いとか痛くないとかいう前に、ものすごく恥ずかしいです!そういう意味では、ちょっと臨床応用は難しいと思われます。ただ発想は素晴らしいです。今度、自分自身に試してみようかとは思いました。

当院は従来通りの側臥位~臥位で検査を行っております。また無痛内視鏡検査ですので痛みの心配もいりません。

おしまい