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2018.07.16

タイムカプセル

例年ならそろそろ梅雨明けか?といったところですが、今年は記録的な早さで6月末に梅雨は明けてしまい、連日の猛暑…。「猛暑日」という呼び名にもすっかり慣れました。この季節は子供をプールに連れて行くというお父さんの使命があります。しかし、一日太陽を浴びた後の疲労感を考えると、想像するだけで気が滅入ります。夏バテもしないよう頑張ります。

さて、先日、部屋の片づけをしていたところ、懐かしいものがでてきました。 「カップヌードル、タイムカン」というものです。


ご存知ない方がほとんどだと思いますが、これは2000年に発売されたもので、10年経った2010年に開けて食べるのです。小学校を卒業する際に校庭に埋めたタイムカプセルのような発想です。

2000年は私が医者になった年です。ミレニアム、2000年問題といった言葉がありました。もう遠い昔です。このカップ麺は「10年後はどんな医者になっているんだろう?」と思いを馳せて買いました。早いもので気づけばもう18年経過してしまいました…。缶の裏には「10年後、開封する自分へメッセージ」と記載されています。しかし、購入時は10年といわず、10日も経たないうちに、小腹が空いたときに食べてしまうだろう。とメッセージは何も残していませんでした。ちょっと後悔しております。今さらながらメッセージを書いて、2028年まで保存しておこうかな…。すでに中身は腐ってないかの方が心配になりました。今のところ缶自体はキレイですが。もう恐ろしくて開封できません。

2000年当時、まだ研修医になったばかりの頃、10年後は外科医として一人前になり、いろんな手術ができるようになっているのだろうか?という期待と不安がありました。実際10年目の頃は幸いバリバリ手術をしていました。これは目標達成?でした。しかし、研修医の頃を思い返すこともなく、この缶もすっかり忘れていました。そんなものですね。今になって懐かしんでいるくらいですから。さらにその後、胃腸肛門科に進んで開業しているとは想像すらしておりませんでした。

では、この先10年後を想像してみました。もう開業医ですし、大きな変化はないでしょう。頭をよぎるのは「健康でいるのだろうか?」、極端な話「生きているのか?」といったネガティブな発想ばかり…。あるいは子供たちはちゃんと育っているか?などなど…。次の10年へのメッセージは却下しました。

これまでどおり、一日一日を頑張って、気づいたら10年経ってしまった。という方針でいこうと思います。

おしまい

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