アミノインデックス®
背景
日本における、がん死亡者数は年々増加傾向にあります。2人に1人は生涯に一度はがんにかかり、死亡者の1/3はなんらかのがんで死亡するという時代なのです。それでも、がんは早期に発見すれば治すことができるのです。最近、一般の患者さんの間でも「stage(ステージ:がんの進行を表します)」という言葉を口にするようになってきているように、いかに早く診断をつけるかがカギになります。
アミノインデックスとは
われわれの血液中に含まれるアミノ酸濃度は常に一定に保たれるようにバランスがとられています。しかし、体内にがんができると、さまざまな代謝経路に変化がみられるようになり、種々のアミノ酸濃度のバランスが崩れます。そこに着目し、血液中のアミノ酸濃度を測り、そのバランスの乱れを解析することで、現時点でのがんの可能性を推測するのがアミノインデックス検査です。 正式にはアミノインデックス®がんリスクスクリーニング(AminoIndex® Cancer Screening:AICS)といいます。 *この検査は、がんを見つける(確定診断)検査ではなく、がんである可能性を拾い上げる(リスクスクリーニング)検査になります。
特徴
- 血液中のアミノ酸濃度測定のよる全く新しいタイプの検査です。
- 早期のがんにも対応した検査です。
- がんの組織型(発見しにくいがんなど)に左右されず、一度に複数のがんを検査できます。
- 少量(5ml)の採血で行える簡便な検査です。
アミノインデックス検査の対象となるがん
男性AICS(5種) |
胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、前立腺がん |
女性AICS(6種) |
胃がん、肺がん、大腸がん、膵臓がん、乳がん、子宮がん・卵巣がん注1 |
*注1 子宮がん・卵巣がんの区別ができないことから2つのがんで1種類となります。
検査結果について
それぞれのがんについて、現在がんである可能性を0.0~10.0の数値(AICS値)で報告いたします。AICS値が高いほど、がんの可能性が高くなります。それを「ランクA」「ランクB」「ランクC」と分類します。ただし前述の通り、この検査は、がんである可能性を評価する検査であって、がんであるか否かを確定するものではありません。そのためランクAでもがんでないとは言いきれませんし、ランクCであっても必ずがんであるということではありません。
検査料金
健康保険の適応にはなりません。すべて自費診療となります。
男性AICS(5種) |
25,000円(税込) |
女性AICS(6種) |
25,000円(税込) |
受診前の注意
- 完全予約制(午前中)になります。
- 検査8時間前から水以外摂らないでください。
- 検査結果に影響を与える可能性がある病気(下記)があります。検査が受けられない訳ではありません。
検査結果に影響を与える可能性がある病気
AICS(肺) |
- 慢性閉塞性肺疾患
- 間質性肺炎
- 非結核性抗酸菌症
- 肺結核
- 肺気腫
- 無気肺
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検査がうけられない方
- 妊娠または授乳中の方
- がん患者
- 先天性代謝異常の方
- 透析中の方